この話は前記事の続きですので、前記事を読まれていない方は最初に前記事からお願い致します。
前記事でのカーテンレースが風まかせに揺れる最中、その光景に目を向けた私は、70歳くらいの老婆の脚に気付きました。
生気がない冷たい脚からは、上体まで見なくてもあの世に行かず、浮遊している方とわかります。
昼食後、昼寝を終えた私はまだ状況を確認するよりも仕事だなと思い、別段気にもせずにそのまま仕事に没頭していました。
建築資材外壁、その他色々マメに資料と寸法を計算しながら見積書を作る作業は大変でしたが、まあ建設会社棟梁にはお世話になっていますので頑張って無心に作業していたのですが、その時です。
二階階段の正面にトイレがありました。それも新たに作ったトイレです。
更に驚いたのが、二階建てと思っていた階段が実は三階もある事に気付いた時、
ああ、これでは霊道ができるなと納得した事がわかりました。これについては後で話を致しますが、
そして家屋の、ある場所で作業していた時です。
その場所は新規に作ったトイレなのですが、タイルの材料を計算する為にメジャーで寸法を取ろうとした時です…
腰にギュッと抱きついた感触がありました。脚に力が入らない奇妙な感覚に、すぐさまトイレの窓を激しく開きました。
トイレの窓から外下を見ると、赤土で整地されていたのですが、違和感を感じる不自然な整地でした。
新規のトイレとはいえ、何かを隠すような整地…。
その時、ふいに無造作に立ち並ぶ墓が無数に視えた為、
これってもしや…。これは外に出て一旦トイレの外を確認してみるかな…。
そう思ってトイレの正面階段に目をやると、異様な数の霊の気配を感じた為、
さすがにこれはもう事故物件だなと確信。
建設会社社長にハメられたか…と、社長が私が霊感が強い事を知っているのと、以前にも事故物件の発注で色々あったこともあり、電話をかけた。
『社長お世話になります、ここ…、事故物件て事は無いんですよね❓』
電話を受け取った社長は返事をせず、そばにいた大工さんに話かけていたが、耳を澄ませると
『やっぱり…気がついたようだ』
とヒソヒソした話声が聴こえてきて、
嵌められたなと思った私は更に電話で社長から、二階から川はあまり見ないようにとの指示があり、
川と家の前を挟んだ道路の角にある柳の木
も見ないほうがいいと指示がありました。
『隣のスナックは営業されているのでしょうか❓』との問いに社長から即答で、そこは閉店しているとの事と
以前のスナック経営者について、閉店後現在はどうされているか確認すると、閉店前に首吊り自殺をしていた事がわかった。
更にトイレについて、トイレの真下から外は。赤土で整備されてますが、真下に基礎整備したとしても不自然です、と言うと案の定、以前は墓地だった事を認めました。
それも残った墓石を掘り起こしたとの事です。
何か困った事があれば連絡して欲しいと言う事で電話を切りましたが、十分困っている状況ながらも、何もできないので、
何とかして欲しいという、暗黙の了解感を感じつつ…。
困ったな…。
除霊道具も何もない為、お手上げです。
階段を降りたくても吸い込まれそうな威圧感が印象的で躊躇したくなりましたが、それにしても道路を挟んだ柳の木が気になりました。
みるなと言っても…。
トイレの窓から、正面玄関の柳の木を見てみると、数えきれない無数の浮遊霊、地縛霊がこちらを向いている状態で、一瞬立ちくらみがする程その状況に目を疑いました。
その後ろは全長100m程の河川敷きと川がありましたが、こちらも不成仏霊らしきものが…。
どうみても一体の溺れ死んだと思う女性の霊がこちらを向いていました。
そして柳の木には、沢山のひぐらしが鳴いていました。
状況を軽く纏めると
❶ リフォーム物件の隣りのスナック経営者は自殺。
❷ 寛永時代からの墓地の上に建物が建っている。
❸ 物件の前の川で溺死者、遭難事故が多発していて、リフォーム物件に影響を及ぼしている。
❹ 建物の作りが霊道を作ってしまい、生活において沢山の浮遊霊、地縛霊がたまった状況になってしまった。
この状況下で更に恐ろしい出来事が私を襲いました。
記事は明日追記します…。